輪斑病
「摘採後に散布できなかった場合」に有効な防除方法があります。
- 「摘採・整枝直後から当日の散布で有効な薬剤」と「3日後までの散布で有効な薬剤」があります。後者は耐性菌に注意が必要です。耐性菌が発生・心配な場合は、摘採直(当日)のダコニール1000散布が効果的です。
- 輪斑病は摘採・整枝後、時間がたつにつれて急速に薬剤の効果が低下。
- 輪斑病菌により新梢枯死症が発生。
摘採当日に散布できなかった場合は・・・・
摘採後7日以内に摘採面から1cm程度せん枝し、
直後にダコニール1000を散布しましょう。
発病条件と被害
- 枝枯れ・落葉・樹勢低下を引き起こす重要病害。
- 摘採・整枝により生じた葉や枝梢の切口から感染。5~7日で褐色の小病斑、10~15日で大型病斑と枝梢の枯死が発生。
- 雨天時に摘採や整枝を行なうと多発。暴風雨による傷害発生時にも注意必要。
- 高温時ほど発生しやすい。
耕種的防除
- 常発茶園では耐病性品種の導入を検討する。
防除時期と注意点
- 二・三番茶、更新園再生芽/摘採・整枝直後
- 二・三番茶、更新園再生芽/摘採・整枝3日後まで
- 暴風害等傷害発生後
- ストロビルリン系殺菌剤及びベンゾイミダゾール系殺菌剤は、耐性菌が発生している地域では使用しない。効果がある場合も、同系統の薬剤は年1回とする。