炭疽病
炭素炭疽病は茶の最重要病害。
新芽生育期に降雨が続くと多発します。
- やぶきた園、伝染源病葉の多い園、梅雨期に茶芽が生育する地域では特に注意しましょう。
- 二・三番茶の摘採残葉発病も多発すると、慢性的に樹勢に影響。更にその後の茶期も減収。
秋芽の発病は「1㎥当りの発病葉100枚で1%の減収」を引き起こします。
静岡茶試では二番茶残葉での炭疽病の要防除水準は100枚/㎡としています。
重要なのは摘採、整枝後に残る葉を守ることです。
発病条件と被害
- 葉枯れ・落葉・樹勢低下を引き起こす最重要病害。
- 降雨の多い二・三番茶期、秋芽生育期に発生。新芽生育期に降雨が続くと多発。
- 新葉の毛茸より感染し14~20日で発病。感染には10時間以上の濡れ時間が必要。
耕種的防除
- 多発状態の続く園では整枝・剪枝(深刈り等)により伝染源を除去。
- 発生の多い地域では抵抗性品種を選ぶ。
防除時期と注意点
- 二・三番茶/萌芽~1葉期 ◇ 秋芽/萌芽~1葉期 ◇ 秋芽/3~4葉期
- 注意:EBI剤(DMI剤/SBI剤)の治療効果は、剤によって感染後5〜10日程度だが、いずれの薬剤も発病してからでは効果はない。