ハマキムシ
「発蛾最盛日7~10日後の若齢幼虫期」が散布適期です。
- 性フェロモン剤使用園では防除の必要はありません。
- ハマキ天敵利用園や薬剤防除園では予察情報を活用し防除しましょう。
- 一番茶後は刈番茶の摘採直後頃がふ化~若齢幼虫発生期となり、ハマキ天敵や薬剤による防除の適期になります。不揃いにより早く発生した幼虫は摘採等で除去されますので、適期より遅れても概ね刈番茶摘採後頃に防除すればよいでしょう。薬剤による防除では、天敵類に影響の少ないIGR剤等による防除が望ましいでしょう。
- 薬剤抵抗性を考慮し、ジアミド系殺虫剤の使用は年1回にしましょう。
生態と被害
- 年4~5回発生し、幼虫は巻葉内で越冬。
- 新葉・成葉を巻葉し食害。チャノコカクモンハマキは全面、チャハマキは坪状・集中的に加害し、樹勢に影響。
- 中・台切園は幼虫の好む軟弱な若葉が多いため、加害を受けやすい。
生物的防除
チャノコカクモンハマキ・チャハマキ
- 越冬世代成虫発生初期 … 《性フェロモン剤》
使用時期は、越冬世代成虫発生初期とする。 - 一番茶摘採後、または二番茶摘採後 … 《顆粒病ウイルス製剤》《BT剤》
散布時期は、ふ化〜2齢期の巻葉開始前とする。
防除時期と注意点
- 一・二・三番茶摘採後 ◇ 9月上旬~中旬 ◇ 10月下旬~11月上旬
- 薬剤抵抗性を考慮し、同一系統の薬剤の使用は年1回とする