第19号 「やぶきた園」秋整枝後の輪斑病防除対策

鹿児島県経済連・肥料農薬課

秋芽生育期の8月中旬は記録的大雨、長雨、下旬は厳しい残暑の天候となり、9月中旬は再び台風14号や秋雨前線の影響で、曇雨天日があり、その後は気温の高い秋晴の天候が続いています。秋芽の生育・充実は概ね良好のようですが、秋芽生育初期に降雨が続いたため炭疽病、輪斑病、新梢枯死症は多い状況になっています。秋整枝(秋番茶収穫)が始まりましたが、今後秋整枝時期の10月の気温は高くなる気象予報となっています。今回は高温時に発生しやすい輪斑病の秋整枝後防除対策についてお知らせします。

秋整枝後の輪斑病発生について

輪斑病は「やぶきた」園で、主に二・三番茶の摘採後に発生しますが、最近では秋整枝後にも年によっては発生がみられ、充実した秋芽の成葉を痛め、伝染源として翌年発生への影響も懸念されます。輪斑病菌は高温を好み、秋整枝時の気温が高く、雨が降ると発生が多くなります。また、輪斑病菌は硬化した成葉でも整枝による切口などの傷口から感染し、発病します。今年秋整枝時期の10月の気温は高く、降雨は平年並みの気象予報となっており、このため秋整枝後に輪斑病発生の恐れがあります。感染源となる輪斑病葉の多い園、新梢枯死症発生が多くみられる園については注意し、防除対策をすすめてください。

秋整枝後の輪斑病防除対策

輪斑病菌は秋整枝による葉や茎の切口から感染し、雨の日や茶園が濡れている状態での作業で感染しやすいので、できるだけ雨天時の整枝作業は避けてください。薬剤防除法は輪斑病防除の基本である整枝後できるだけ早く(3日以内)行います。防除薬剤でアミスター20フロアブル、ナリアWDG、フリントフロアブル25などストロビルリン系薬剤は耐性菌が発生している地域、園があり、効果は期待出来ない恐れがあります。このため、今回は整枝直後散布すると効果があるダコニール1000、テプロスフロアブル、フロンサイドSCなどでの防除をお薦めします。

秋整枝後の輪斑病薬剤防除法