第18号 秋芽生育期の病害特別防除対策

鹿児島県経済連・肥料農薬課

8月中旬の大雨、長雨後、8月下旬から9月上旬は残暑が戻り、比較的に好天が続きましたが、9月11日以降台風14号の間接的影響と秋雨前線の停滞で再び曇雨天日が続く傾向になりました。また、これからも台風の襲来の恐れもあります。

秋芽生育は早い園では成熟硬化時期になっていますが、二番茶後の浅刈り、深刈り更新園などでは丁度柔らかい秋芽生育期状態になっています。現在曇雨天・多湿の気象条件が続き、今週末頃までは曇雨天の予報となっています。このような状況から秋芽生育中の罹病性品種の「やぶきた」園などは炭疽病、網もち病などが感染しやすい状態で、今後多発生化することが懸念されます。このため天候の回復を待って早急に適切な防除対策を進めましょう。

柔らかい秋芽生育中の園の病害防除対策

炭疽病は・・・二・三番茶の病葉から伝染し、秋芽の柔らかい萌芽-4・5葉期頃迄の新葉が感染します(写真)。秋芽生育が遅くまだ生育中の園はこれからも降雨が続くと感染が多くなりますので多発生する恐れがあります。薬剤防除は秋芽生育期では一般に予防剤と治療剤DMI剤の順に体系で防除しますが、これまでの降雨などで、感染がかなり進んでいることも考えられますのでこのような状況の場合は先ずDMI剤の治療剤を早急に散布し防除を進めてください。また、特に先報でお報せした新しい普及技術のダコニール1000とインダーフロアブルまたはオンリーワンフロアブルを混用して散布する新防除法はこのような状況では極めて有効と思われます。

輪斑病・・・一般に摘採・整枝時の切口から感染しますが、台風による暴風雨による傷口からも感染します。また、新梢枯死症は包葉落葉痕、葉柄の傷口などから感染します。今後台風襲来も考えられますので襲来の場合は暴風雨の直前または直後の防除が有効です。

網もち病・・・秋芽が生育し、新芽が繁茂する生育後半(3-5葉期)の8月下~9月中旬頃曇雨天・多湿条件が続くと菌(担胞子)が飛散して感染します。また、秋芽の生育が遅く8月下旬~9月中旬になるような園で感染しやすいです。感染後約2ヶ月位の潜伏期を経て葉裏に白い網目状病斑を発病します。11月頃発病に気づいても対処法はありません。今年はこのような気象状況のため多発しやすい気象条件で、注意が必要と思われます。DMI剤などで炭疽病と同時防除もできますが、これまで発生の多い地域や園ではさらに4-5葉期頃に銅剤を追加散布し、防除します。

かいよう病 斑点細菌病・・・秋芽が比較的に柔らかい生育期に台風などの防風雨で感染します。昨年は南薩地域などで台風10号の襲来後に一部茶園で発生しました。これらの細菌病に対して登録薬剤はありませんが、銅剤などが有効と思われます。暴風雨が予想される台風襲来の場合は、事前に網もち病や赤焼病防除としてカスミンボルドーや銅剤の散布をお勧めします。

具体的な今後の病害薬剤防除方法