【第9号】

平成29年6月9日

更新茶園の病害虫防除対策

今年の梅雨入りは6月6日に発表され、平年より約1週間遅れのようです。二番茶の生産も早場産地から最盛期になってきました。厳しい市況などで今年も茶園の更新が多くみられます。更新は樹高調整や樹勢回復、来年茶の品質向上を目的に実施されますが、更新後の茶園管理は極めて重要で、再生芽の健全な生育と充実を図ることが大切です。

 更新園は一時的に病害虫の発生源が減少しますが、再生芽の生育初期は加害する芽・葉が少ないことや、新芽の生育期間が長いため再生芽にチャノミドリヒメヨコバイ、チャノキイロアザミウマ、チャノホソガ、カンザワハダニ、炭疽病、輪斑病、新梢枯死症などが発生しやすく、再生芽の生育・充実を損なうことになりますので、その防除対策について紹介します。

☆発生する病害虫と防除対策

<チャノミドリヒメヨコバイ・チャノキイロアザミウマ>

再生芽の萌芽・生育初期に集中加害し、芽の生育、樹勢回復を著しく阻害します。萌芽から生育初期に残効の長い薬剤などで防除します。

 

<チャノホソガ>

再生芽の開葉期に産卵、潜葉期幼虫などを確認し、薬剤防除します。今年の発生はやや多いようです。

 

<カンザワハダニ>

更新園では、この数年秋芽生育期の8月頃に一時的に多発し、秋芽の充実を損なう被害がみられています。更新により一時的な天敵の減少や寄生する葉の減少などが原因のようで、注意が必要です。天敵に影響の少ない、全ステージに効く速効性の薬剤で防除します。

 

<炭疽病・新梢枯死症・黒葉腐病>

更新後裾部などに残った伝染源病葉などから発生が増加していきます。再生芽の生育が梅雨期になりますので1―3葉期に予防剤などの薬剤で防除します。

 

<輪斑病(やぶきた園)>

病葉などがみられなくても病原菌は枝などに生存しており、再生芽の整枝時に感染しますので整枝直後に薬剤防除します。耐性菌などに配慮した薬剤選択は一般園と同様です。

 

☆更新園再生芽の病害虫薬剤防除法☆

鹿児島県経済連・肥料農薬課

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