【第8号】

平成30年6月5日

更新茶園の病害虫防除対策

今年の梅雨入りは5月26日に発表され、平年よりやや早いようです。二番茶の生産も早場産地は終盤になってきました。厳しい市況などで今年も茶園の更新が多くみられます。更新は樹高調整や樹勢回復、来年茶の品質向上を目的に実施されますが、更新後の茶園管理は極めて重要で、再生芽の健全な生育と充実を図ることが大切です。

 更新園は一時的に病害虫の発生源が減少しますが、再生芽の生育初期は加害する新芽・新葉が少ないことや、新芽の生育期間が長いため再生芽にチャノミドリヒメヨコバイ、チャノキイロアザミウマ、チャノホソガ、カンザワハダニ、炭疽病、輪斑病、新梢枯死症などが発生しやすく、再生芽の生育・充実を損なうことになりますので、その防除対策について紹介します。

☆ 発生する病害虫と防除対策

●チャノミドリヒメヨコバイ ●チャノキイロアザミウマ

 再生芽の萌芽・生育初期に集中加害し、芽の生育、樹勢回復を著しく阻害します。萌芽から生育初期に残効の長い

 薬剤などで防除します。

 

●チャノホソガ

 今年の発生は二番茶期に南薩地域などで多発生し、被害がみられ、やや多いようです。再生芽の開葉期に産卵、潜

 葉期幼虫などを確認し、薬剤防除します。

 

●カンザワハダニ

 更新園では、この数年秋芽生育期の8月頃に一時的に多発し、秋芽の充実を損なう被害がみられています。更新に

 より一時的な天敵の減少や寄生する葉の減少などが原因のようで、注意が必要です。天敵に影響の少ない、全ステージ

 に効く速効性の薬剤で防除します。

 

●炭疽病 ●新梢枯死症 ●黒葉腐病

 更新後裾部などに残った伝染源病葉などから発生が増加していきます。再生芽の生育が梅雨期になりますので1―3

 葉期に予防剤などの薬剤で防除します。

 

●輪斑病(やぶきた園)

 病葉などがみられなくても病原菌は枝や枯葉などに生存しており、再生芽の整枝時に感染しますので整枝直後に薬

 剤防除します。耐性菌などに配慮した薬剤選択をします。

 

☆ 更新園再生芽の病害虫薬剤防除法

備考

① 再生芽を摘採・製茶する場合は薬剤の使用時期に注意する。

② 更新園の薬剤防除時期は一般園と異なるので、摘採を行う一般園へのドリフトには十分注意する。

③ 秋芽生育期に使用予定の薬剤(使用回数1回)は更新園再生芽への使用は避ける。

④ 輪斑病防除剤のカスミンボルドー、アミスター20、ファンタジスタは整枝3日後までの散布で、他の薬剤は直後散布で有効である。

鹿児島県経済連・肥料農薬課

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