【第7号】

平成30年5月31日

梅雨最盛期 ・ 夏茶の安定生産のための

二番茶後~三番茶芽生育期の病害虫防除対策

九州南部の梅雨入りが5月26日に発表され,降雨日が多くなってきました。愈々雨の季節になります。今年はどのような梅雨気象になるか気掛かりです。

早くなった二番茶の収穫は、早場産地から最盛期になってきました。二番茶後から三番茶芽生育期は高温・多雨・多湿の気象条件となり、病害虫の発生が多くなる時期です。今回は、二番茶摘採後から三番茶芽生育初期の病害虫防除対策についてお知らせします。

☆ 病害虫の発生概要

二番茶は、降雨の中での摘採や整枝となるところが多いでしょう。このため、「やぶきた」園では、輪斑病発生の恐れがあります。一番茶残葉への発生は比較的に少なく、6月の発生予察情報は「やや多」の予報ですが、気温の高い雨天日に摘採や整枝となる二番茶は感染しやすくなります。次に、三番茶芽生育初期は丁度梅雨の最盛期になると思われます。このため病害の発生が問題になり、「やぶきた」園などでは炭疽病の発生が多くなります。今年の一番茶期は降雨がやや少ないか並状況であったため伝染源となる摘採残病葉は概ね平年並みの状態で、今後降雨が平年並みか多い予想などから発生予察情報は「やや多」となっています。また、黒葉腐病も高温・多雨・多湿条件が続くこの時期に最も発生します。被覆園や炭疽病の防除を要しない「ゆたかみどり」などの品種園でも発生しやすいので注意します。

この時期発生する害虫も全般に多くなってきました。発生予察情報ではチャノミドリヒメヨコバイ「多」、チャノキイロアザミウマ「やや少」、チャノホソガ「並」の予報です。特に梅雨明けになる三番茶芽生育後半は晴天になると思われますのでチャノミドリヒメヨコバイ、チャノキイロアザミウマの発生は多くなり、被害をうける恐れがあります。その他、コカクモンハマキ「やや少」、チャハマキも「並」の予想です。

☆ 基本的防除対策・・・降雨による散布遅れにならないよう早めの予防散布

二番茶摘採後は「やぶきた」園では輪斑病の防除が必要です。摘採または整枝直後に防除

しますが、ストロビルリン系薬剤(Qo1剤)の耐性菌が発生している地域では他系統の薬剤に替え、

耐性菌未発生地域も使用回数は年1回に抑制します。ハマキムシ類防除を第2世代にハマキ天敵

で行う場合は発蛾最盛日(フェロモントラップ)の9−15日後に散布します。

三番茶芽生育期の炭疽病・チャノミドリヒメヨコバイ・チャノキイロアザミウマ・チャノホソガなどの防除は同

時防除が効率的で、萌芽から1葉期に摘採7−10日前に使用出来る薬剤で防除します。チャノミ

ドリヒメヨコバイ、チャノキイロアザミウマだけを防除する場合は早めの萌芽期頃の防除でもよいです。

☆ 輪斑病・・・やや多

摘採・整枝作業で感染するので刈番茶摘採や整枝後出来るだけ早く薬剤散布し、防除します。直後散布で有効な薬剤と3日後までの散布で有効な薬剤があるので注意します。

☆ 炭疽病・・・やや多  黒葉腐病・・・注意

「やぶきた」園は防除が必要です。今後の樹勢に影響する摘採残葉を健全に守るための防除で、萌芽~1葉期が防除適期で、ダコニール1000で防除します。黒葉腐病も同時防除できます。

☆ チャノミドリヒメヨコバイ・・・多 チャノキイロアザミウマ・・・やや少

萌芽から茶芽生育初期に加害をうけると被害が大きくなるので三・四番茶萌芽期頃に防除します。感受性が低下している薬剤があるので選択に注意し、地区の栽培暦採用薬剤で防除します。更新園は再生芽が被害を受け、樹勢回復が遅れますので、特に注意が必要です。

☆ チャノホソガ・・・並

1葉期頃に新葉の葉裏に産卵や葉潜り幼虫が多く認められる場合は直ちに防除します。発生時期が遅れ、2~3葉期以降の産卵では被害は回避されますので防除の必要はありません。

☆二番茶後~三番茶芽生育初期の病害虫防除法

鹿児島県経済連・肥料農薬課

☆ 隣接作物や摘採の終っていない茶園への薬剤飛散がないように留意しましょう。

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