【第6号】

平成29年5月1日

第1世代クワシロカイガラムシの防除対策

遅れていた一番茶の生産は早場産地では終盤、中間・遅場産地でも最盛期になってきました。今年の一番茶は気温がやや低い気象条件となり、茶芽生育の遅れなどでご苦労されたことと思います。しかし皆様の努力・工夫で良質茶の生産ができているようですね,本当にご苦労様です。

今回は第1世代クワシロカイガラムシの主要産地における産卵・ふ化状況調査を行い、防除適期を予測しましたのでお知らせします。

☆クワシロカイガラムシの発生概要・・・発生量は「やや少」 発生時期は「やや遅い」

クワシロカイガラムシの最近の発生は比較的に少ない状態が続いています。しかし昨年秋の第3世代発生はやや多くなりました。県病害虫防除所の5月の病害虫発生予察情報では発生ほ場率は31%(平年62%)で、第1世代発生は発生量「やや少」、発生時期「やや遅い」と予想しています。現在、殆どの地域が産卵~ふ化時期になっており、防除適期である第1世代のふ化最盛期は,有効積算温度による予測では、今年冬から春は1月下旬以降2-3月の低温傾向の気象のため、茶業部では5月14日(昨年実測5月6日)と予測しています。また、本会で4月24日から28日に行った産卵・ふ化状況調査結果からのふ化最盛期(防除適期)予測結果は表2-4のとおりで、昨年より7~9日遅れとなっています。

☆基本的な防除対策

摘採や栽培管理のなかで、茶園の発生状況を確認しておきましょう。クワシロカイガラムシの防除は発生が比較的に揃うこの世代に防除すると効果が高いですので、発生園では是非この時期に防除します。なお、発生園でも越冬成虫休眠期のプルートMCによる防除を実施した園では防除は不要です。

 幼虫ふ化最盛期は昨年より遅く,防除適期は早場産地では概ね5月2~4 半旬で、中間産地が3~5半旬、遅場産地が4~6半旬と予測されます。しかし発生時期は地域や圃場で異なりますので、できれば圃場ごとに産卵・幼虫ふ化状況を調べて防除を行いましょう。防除適期はふ化最盛期から5日後位までです。

薬液が枝条によくかかるように成木園では10a当り1000 L、幼木園では600 L程度散布します。多発生園は中切りして防除すると効果的です。なお、発生程度が低い園では、周辺部のみの額縁防除でもよいと思われます。

☆クワシロカイガラムシ防除法☆

☆クワシロカイガラムシの産卵・ふ化状況からみた各産地の防除適期予測(早場・中間産地)☆

☆今年の発生状況と予測

春ダニの防除は増殖が進んでからは手遅れ・・先ず自分で越冬ハダニを調べ・・・防除対策

裾葉100~200葉採取観察

寄生葉率5%以上かどうか

100葉当たり10頭以上(成・幼虫・卵)の防除

薬剤

基本的防除は、平均気温が10℃を超える頃(3月上中旬)にバロックフロアブル、ダニゲッターフロアブル、茶ちゃっとフロアブルなどを散布します。

今年は越冬密度がやや高く、既に産卵、幼虫ふ化も始まっており、早めの防除が良いでしょう。

特に寄生葉率が高い園では最初にオマイト乳剤を散布して成虫密度の低下を図り、3月中旬頃にバロックフロアブルなどを散布する方法もよいでしょう。また、熊毛地区など増殖がかなりすすんでいる地区ではダニサラバフロアブルを散布します。

☆越冬後ハダニ防除のポイント

☆クワシロカイガラムシの産卵・ふ化状況からみた各産地の防除適期予測(中間産地)☆

☆クワシロカイガラムシの産卵・ふ化状況からみた各産地の防除適期予測(中間・遅場産地)☆

防除適期は同じ産地でもほ場によって異なることがあります。このためこの情報は大まかな目安とし,

正確な防除適期はJAの営農指導員や地域振興局などに調べてもらいましょう。

越冬後の春期ダニ防除は、多発する恐れのある一二番茶の被害を未然に防ぐ上で欠かせません。確実に行いましょう。

鹿児島県経済連・肥料農薬課

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