【第5号】

平成29年5月1日

良質夏茶の安定生産に向けた一番茶後の病害虫防除対策(ハマキムシ類 カンザワハダニなど)

遅れた一番茶の生産は早場産地で終盤、中間・遅場産地では最盛期に入ってきました。今年も諸々の厳しい条件での生産になりましたが、皆様の努力・工夫で良質茶の生産がすすめられました。本当にご苦労様です。今回は一番茶後の病害虫対策についてお知らせします。

☆病害虫の発生概要

一番茶期は幸い病害虫の発生被害は殆どみられませんでした。しかし気温が上がり、病害虫の発生が多くなる時期になりました。

ハマキムシ類は最近県内全域でやや多くなってきています。県病害虫防除所の発生予察情報では、第1世代の発生量はチャノコカクモンハマキ「やや少」、チャハマキ「やや多」、発生時期はチャノコカクモンハマキ、チャハマキとも「並」の予報です。各産地とも刈番茶の摘採直後頃がふ化~若齢幼虫発生期で、ハマキ天敵や薬剤による防除の適期になります。

今年のカンザワハダニの発生は一番茶までやや多発生で経過しましたが、被害は少ないでした。例年一番茶摘採後の今頃からが発生のピークになり、その後減少しますので今後多発生する恐れは少ないと思われます。県病害虫防除所の発生予報でも発生量は「やや多」となっていますので、5月中・下旬までは発生に注意しましょう。

サビダニ類はこの数年多発生が続き、今年も発生はやや多い状況です。これから乾燥した晴天が続くと一番茶後に急に発生が多くなる恐れもありますのでハダニ同様しばらく茶園観察など注意が必要です。

☆基本的防除対策

①ハマキムシ類の防除法

ハマキコンN使用園は防除の必要はありません。ハマキ天敵利用園や薬剤防除園では地域のフェロモントラップなどによる予察情報を活用し、発蛾最盛日16~22日後に防除しましょう。防除適期の予想は早場産地が5月2-3半旬頃、中間・遅場産地が5月3-4半旬頃になると思われます。なお、不揃いなどにより早く発生した幼虫は摘採などで除去されますので、適期より遅れても概ね刈番茶摘採後頃に防除すればよいでしょう。薬剤による防除では、天敵類に影響の少ないIGR剤などによる防除が望ましいでしょう。

 

② カンザワハダニの防除法

一番茶摘採後5月上中旬頃が発生のピークになりますので、発生がみられる園では刈番茶摘採後早目に防除します。天敵(ケナガカブリダニなど)の働きが活発になる時期であるため天敵に影響の少ない薬剤を選びましょう。なお、発生は天敵の活動と梅雨の影響で5月下旬~6月頃には自然に減少しますので5月下旬以降の防除は必要ありません。

 

③ サビダニ類の防除法

一番茶摘採後頃に急増し、摘採残成葉の褐変・萎縮・落葉などの被害を生じることがあります。茶園が褐色化するなどで発生に気づいたら早めに防除します。通常はカンザワハダニと同時防除できますが、発生の多い場合は専用剤での防除が望ましいです。

☆一番茶後の病害虫防除法☆

備考・・・

☆ハマキ天敵使用園では、クワシロカイガラムシ防除はアプロードエースフロアブルで行う。スプラサイド乳剤でクワシロカイガラムシを

 防除する場合はハマキ天敵散布は第2世代(二番茶後)に行う。

☆ハマキ天敵と混用または近接散布

 可能な薬剤・・・サンマイトフロアブル  ピラニカEW  ミルベノック乳剤 マイトコーネフロアブル カネマイトフロアフル

鹿児島県経済連・肥料農薬課

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