【第5号】

平成30年4月28日

第1世代クワシロカイガラムシの防除対策

例年より早くなった一番茶の生産は早場産地ではほぼ終わり、中間・遅場産地でも終盤になってきました。今年の一番茶は気温が高い気象条件となり、茶芽生育の早まりなどでご苦労されたことと思います。しかし皆様の努力・工夫で良質茶の生産ができているようですね,本当にご苦労様です。

今回は第1世代クワシロカイガラムシの主要産地における防除適期を予測しましたのでお知らせします。これまで、産地の産卵・ふ化状況調査を行い防除適期を予測しましたが、昨年第3世代の発生が少なく、寄生枝の採取が困難で、殆ど調査不能でしたので、茶業部における有効積算温度による防除適期予測値を基本にし、各産地のこれまでの防除適期データーなどを参考にし、防除適期を予測しました。

 

◎クワシロカイガラムシの発生概要・・・発生量は「並」 発生時期は「早い」

最近の発生は比較的に少ない状態が続いています。昨年秋の第3世代発生も少ない状況でした。県病害虫防除所の5月の病害虫発生予察情報では発生ほ場率は40%(平年59%),寄生株率15%(平年26%)で、第1世代発生は発生量「並」、発生時期「早い」と予想しています。現在、殆どの地域が産卵~ふ化時期になっており、防除適期である第1世代のふ化最盛期は,有効積算温度による予測では、今年冬は気温が低いでしたが、3月以降は急激に気温が上がる気象のため、茶業部では5月4日(昨年実測5月14日)と予測しています。昨年より10日程早い予測となっています。

 

◎基本的な防除対策

摘採や栽培管理のなかで、茶園の発生状況を確認しておきましょう。クワシロカイガラムシの防除は発生が比較的に揃うこの世代に防除すると効果が高いですので、発生園では是非この時期に防除します。なお、発生園でも越冬成虫休眠期のプルートMCによる防除を実施した園では防除は不要です。

幼虫ふ化最盛期は昨年より早く,防除適期は早場産地では概ね4月6~5月2半旬で、中間産地が2~3半旬、遅場産地が3~4半旬と予測されます。しかし発生時期は地域や圃場で異なります

ので、できれば圃場ごとに産卵・幼虫ふ化状況を調べて防除を行いましょう。防除適期はふ化最盛期から5日後位までです。また、チャトゲコナジラミの防除適期と同調しますので、両害虫の発生園ではアプロードエースフロアブルによる同時防除が可能です。

薬液が枝条によくかかるように成木園では10a当り1000 L、幼木園では600 L程度散布します。多発生園は中切りして防除すると効果的です。なお、発生程度が低い園では、周辺部のみの額縁防除でもよいと思われます。

表1 クワシロカイガラムシ防除法

表2 クワシロカイガラムシの産卵・ふ化状況からみた各産地の防除適期予測(早場・中間産地)

表3 クワシロカイガラムシの産卵・ふ化状況からみた各産地の防除適期予測(中間産地)

表4 クワシロカイガラムシの産卵・ふ化状況からみた各産地の防除適期予測(中間・遅場産地)

鹿児島県経済連・肥料農薬課

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☆ 防除適期は同じ産地でもほ場によって異なることがあります。このためこの情報は大まか

    な目安とし,正確な防除適期はJAの茶営農指導員や地域振興局などに調べてもらいましょう。

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