【第4号】

平成29年3月24日

一番茶萌芽期~生育初期の病害虫防除対策

今年の冬は暖冬予想でしたが、寒暖の変化もあり、やや気温は低い状況で経過しました。3月中旬になりようやく気温が上がり、各地の桜の開花も間近になりました。期待する一番茶の萌芽も早場産地で始まりつつありますが、昨年より3~6日程遅れるようです。

茶園の病害虫もハダニなど害虫の活動が始まり、やや増加してきました。今回は一番茶前の病害虫防除対策についてお知らせします。

☆一番茶前の防除の考え方

病害虫も活動し始めてきました。これから一番茶にかけては赤焼病、カンザワハダニ、サビダニ類、ツマグロアオカスミカメ、マダラカサハラハムシ、コミカンアブラムシなどが発生します。

 この時期に発生する病害虫被害は、一番茶の収量・品質に直接影響しますが、一番茶摘採を控えていますので消費者に与えるイメージや「クリーンなかごしま茶づくり運動推進」などを考慮し、できるだけ薬剤防除は避け、発生のため止もえず行う場合は薬剤の使用時期には十分な注意が必要です。特に茶園の見回りを入念に行って病害虫の発生を早めに予察し、防除の要否を適切に判断しましょう。防除しなければならない状態の場合は、萌芽期~1葉期頃までに行い、使用基準の期間を十分確保できる薬剤を選定します。

一番茶萌芽~生育初期の病害虫防除

○ 発生する病害虫

  赤焼病・カンザワハダニ・サビダニ類・ツマグロアオカスミカメ・マダラカサハラハムシ・コミカンアブラムシ・

  チャノホソガ

○ 赤焼病

  今年の発生は極めて少なく、極一部茶園で発生が確認されている程度です。今後も発生の拡大はないと思われます

  ので、防除の必要はないようです。

〇カンザワハダニ

  一番茶期は最も発生しやすい時期で、今頃から発生が多くなります。気温が高くなり、乾燥した天気が続くと多く

  なります。県病害虫防除所の3月の発生予察情報では「やや多」の予報となっており、また、本会の2月下旬調査

  では例年に比較し、越冬密度が高く、産卵・増殖も早い傾向でした。しかし、その後防除や低温傾向のため、発生

    増加は緩慢な状況になっています。これから一番茶芽生育期に気温が高く、晴天・乾燥が続く場合や、晩霜被害後

  などは発生に注意しましょう。

○ サビダニ類 (チャノナガサビダニ チャノサビダニ)

  最近発生が多くなってきており、今年も一部地域や茶園では越冬密度がやや高い状況でした。一般に一番茶摘採後

  頃をピークに増加し、葉の褐変・萎縮・落葉などの被害がありますので、例年発生する園などは一番茶生育初期に

    ハダニと同時防除します。

〇ツマグロアオカスミカメ

  秋に雑草の花などに発生した成虫が飛来し、秋整枝後などの枝梢の切口に産卵し、越冬しています。このふ化幼

  虫・成虫が一・二番茶芽生育期に新芽を加害し、被害をだします。このため周辺に雑草の多い園や例年発生する園

  などで局地的に発生する傾向があります。萌芽~1葉期頃に防除します。

○マダラカサハラハムシ

  主に秋芽生育期に発生しますが、稀に一番茶にも発生し、被害を生じることがあります。秋に発生の多かった園で

  は、発生に注意し、早めに防除します。

〇コミカンアブラムシ・チャノホソガ

  被害は殆どないので、出品茶園などを除き特に防除の必要はないでしょう。

☆一番茶芽萌芽~生育初期に発生する病害虫の薬剤防除法☆

備考・・・コミカンアブラムシに対してはキラップバリアード、スタークル顆粒水溶剤、ダントツ水溶剤、バリアード顆粒水和剤、モスピランSL液剤などの登録があります。

注意・・・県内一部地域の茶園で侵入害虫チャトゲコナジラミの発生が確認されています。

それらしき害虫の発生がみられましたら県地域振興局、JAなどにご連絡ください。

鹿児島県経済連・肥料農薬課

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