【第4号】

平成30年4月25日

一番茶後の病害虫防除対策

 高温のため記録的に早まった一番茶の生産は早場産地でほぼ終わり、中間・遅場産地でも終盤に入ってきました。今年も諸々の厳しい条件での生産になりましたが、皆様の努力・工夫で良質茶の生産がすすめられました。本当にご苦労様です。今回は一番茶後の病害虫対策についてお知らせします。

◎病害虫の発生概要

一番茶期は幸い今年も病害虫の発生被害は殆どみられませんでした。しかし気温が上がり、病害虫の発生が多くなる時期になりました。

ハマキムシ類は最近やや多くなってきています。病害虫防除所の4月の発生予察情報では、第1世代の発生量はチャノコカクモンハマキ「やや少」、チャハマキ「多」、発生時期は「並~やや早い」の予報です。各産地とも刈番茶の摘採直後頃がふ化~若齢幼虫発生期で、防除の適期になります。

今年のカンザワハダニの発生は一番茶前まではやや少発生に経過しました。その後一番茶期に気温が高く、晴天が続いたため発生増加がやや懸念されましたが、発生は少ないようです。県病害虫防除所の発生予察情報では「並」となっています。例年一番茶摘採後の今頃からが発生のピークになり、その後減少しますので、しばらく発生に注意が必要です。

サビダニ類はこの数年多発生が続き、今年も発生はやや多い状況です。これから乾燥した晴天が続くと一番茶後に急に発生が多くなる恐れもありますのでハダニ同様しばらく茶園観察など注意が必要です。

発生が拡大しているチャトゲコナジラミは県内の殆どの産地で寄生がみられるようになり、一部地域では煤病を伴う激発園もみられるようになっています。今年はかなり注意が必要です。

 

◎基本的防除対策

 ①ハマキムシ類の防除法

  ハマキコンN使用園は防除の必要はありません。ハマキ天敵利用園や薬剤防除園では地域のフェロモントラップによる予察情報を

  活用し、発蛾最盛日16~22日後に防除しまします。防除適期の予想は早場産地が5月1-2半旬頃、中間・遅場

  産地が5月2-3半旬頃になると思われます。なお、不揃いなどにより早く発生した幼虫は摘採などで除去されま

  すので、適期より遅れても概ね刈番茶摘採後頃に防除すればよいでしょう。

 ②カンザワハダニの防除法

  一番茶摘採後5月上中旬頃が発生のピークになりますので、発生がみられる園では刈番茶摘採後早目に防除しま

  す。天敵(ケナガカブリダニなど)の働きが活発になる時期であるため天敵に影響の少ない薬剤を選びましょう。な

  お、発生は天敵の活動と梅雨の影響で5月下旬~6月頃には自然に減少しますので5月下旬以降の防除は必要あ

  りません。

 ③ サビダニ類の防除法

  一番茶摘採後頃に急増し、摘採残葉の褐変・萎縮・落葉などの被害を生じることがあります。茶園が褐色化する

  などで発生に気づいたら早めに防除します。通常はカンザワハダニと同時防除できますが、発生の多い場合は専用剤で

  の防除が望ましいです。

 ④チャトゲコナジラミの防除法

  一番茶摘採期頃に成虫が発生し、5月上旬頃が防除適期である幼虫発生期になります。クワシロカイガラムシの防除適期で

  あるふ化最盛期と発生が概ね同調しますので、同時防除を狙った防除が可能です。

 

表 一番茶後の病害虫防除法

備考

☆ハマキ天敵と混用または近接散布(7~10日以内)

 可能な薬剤・・・サンマイトフロアブル  ピラニカEW  ミルベノック乳剤 マイトコーネフロアブル カネマイトフロアフル  ダニサラバフロアブル

    ダニゲッターフロアブル  バリュースターフロアブル

 避ける薬剤・・・スプラサイド乳剤  ダーズバン乳剤 ハチハチ乳剤  アグリメック  ハマキムシ類防除剤

鹿児島県経済連・肥料農薬課

良質夏茶の安定生産に向けた

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