【第3号】

平成30年3月20日

一番茶萌芽期~生育初期の病害虫防除対策

今年の冬は厳しい寒波の連続襲来で、気温は低い状況で経過しました。漸く3月中旬になり急激に気温が上がり、各地の桜の開花も急激に進みました。期待する一番茶芽の生育も早場産地で萌芽から開葉期になり、昨年よりかなり早い状態になっています。

茶園の病害虫もハダニなど害虫の活動が始まり、やや増加してきました。今回は一番茶前の病害虫防除対策についてお知らせします。

☆一番茶前の防除の考え方

病害虫も活動し始めてきました。これから一番茶にかけては赤焼病、カンザワハダニ、サビダニ類、ツマグロアオカスミカメ、マダラカサハラハムシ、コミカンアブラムシなどが発生します。

この時期に発生する病害虫被害は、一番茶の収量・品質に直接影響しますが、一番茶摘採を控えていますので消費者に与えるイメージや「クリーンなかごしま茶づくり」などを考慮し、できるだけ薬剤防除は避け、発生のため止もえず行う場合は薬剤の使用時期には十分な注意が必要です。特に茶園の見回りを入念に行って病害虫の発生を早めに予察し、防除の要否を適切に判断しましょう。防除しなければならない状態の場合は、萌芽期~1葉期頃までに行い、使用基準の期間を十分確保できる薬剤を選定します。

1.一番茶萌芽~生育初期の病害虫防

○ 赤焼病

今年の発生は極めて少なく、極一部茶園で発生が確認されている程度です。今後も

発生の拡大は少ないと思われますので、防除の必要はないようです。

 

〇 カンザワハダニ

一番茶期は最も発生しやすい時期で、今頃から発生が多くなります。気温が高くなり、乾燥した天気が続くと多くなります。県病害虫防除所の3月の発生予察情報では「やや少」の予報となっており、また、本会の2月下旬調査では例年に比較し、越冬密度は低く、産卵・増殖も遅い傾向でした。しかし、その後気温が急激に上がってきたため、発生はやや増加してきています。これから一番茶芽生育期に気温が高く、晴天・乾燥が続く場合や、晩霜被害後などは発生に注意しましょう。

 

○ サビダニ類 (チャノナガサビダニ チャノサビダニ)

最近発生が多くなってきており、今年も一部地域や茶園では越冬密度がやや高い状況でした。一般に一番茶摘採後頃をピークに増加し、葉の褐変・萎縮・落葉などの被害がありますので、例年発生する園などは一番茶生育初期にハダニと同時防除します。

 

〇 ツマグロアオカスミカメ

秋に雑草の花などに発生した成虫が飛来し、秋整枝後などの枝梢の切口に産卵し、越冬しています。このふ化幼虫・成虫が一・二番茶芽生育期に新芽を加害し、被害を生じます。このため周辺に雑草の多い園や例年発生する園などで局地的に発生する傾向があります。萌芽~1葉期頃に防除します。

 

○ マダラカサハラハムシ

主に秋芽生育期に発生しますが、稀に越冬した成虫により一番茶芽も加害され、被害を生じることがあります。秋に発生の多かった園では、発生に注意し、早めに防除します。

 

〇 コミカンアブラムシ・チャノホソガ

被害は殆どないので、出品茶園などを除き特に防除の必要はないでしょう。

表 一番茶芽萌芽~生育初期に発生する病害虫の薬剤防除法

備考

1 アンダーライン薬剤は地区茶栽培暦採用の薬剤

2 コミカンアブラムシに対しては キラップバリアード、  スタークル顆粒水溶剤、 ダントツ水溶剤、バリアード顆粒水

   和剤、モスピランSL液剤などの登録があります。

鹿児島県経済連・肥料農薬課

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