【第13号】

 平成29年9月7日

第3世代「クワシロカイガラムシ」の防除対策

今年の夏も梅雨明け後記録的な猛暑・炎天が続きました。9月に入っても厳しい残暑が続いています。このような中、来年産茶に向け秋の茶園管理に努められていることと思います。

今回は充実した茶園を傷める第3世代の「クワシロカイガラムシ」の防除適期など防除対策をお知らせします。

☆☆ 今年の発生状況  … 発生量 少  発生時期 並

クワシロカイガラムシの最近の発生は天候や天敵などの影響のためか著しく減少し、少発生で経過し、枝条の枯死や生育が影響を受けるような大きな被害は殆どみられない状況となっています。

県病害虫防除所の発生予察情報では県内の第2世代虫の発生圃場率は2%(平年33%)、雄繭寄生株率0.5%(平年14.%)で、第3世代発生は「少」と予測しています。また、茶業部における第2世代ふ化最盛日からの有効積算温度による予測では、高温による発育遅延なども考慮し、第3世代ふ化最盛日は9月12日(平年9月11日 前年9月6日)で、発生時期は「並」と予測しています。  (第2世代→第3世代期間54−56日程度)

 防除適期を予測する産卵・ふ化状況調査を8月28日~9月6日に実施しましたが、今年は発生が極めて少なく、調査用寄生枝の採取が困難で、防除適期の予測が出来ない状況でした。このため殆どの地域が前世代のふ化最盛期、前年の発生状況などを勘案して予測しました。

防除適期(ふ化最盛期~5日)は、発生の極めて早い産地が9月1~2半旬、早い産地が9月2~3半旬、中間産地が9月3~4半旬、遅い産地が9月4~5半旬になりそうです。なお、この世代の発生は地域間の発生時期の差は小さくなっていますが、これまでの防除の影響などでふ化最盛期がずれたり、ふ化時期の幅が広くなったりしていますので注意しましょう。

☆ 防除対策

① 先ず発生状況を確認しましょう。芽伸びが悪いところ、新葉が黄化している株には発生している可能性があります。枝条に灰色で2~3mmの丸い介殻か、白い雄繭殻はないか確認します。発生がみられる場合は、丸い介殻の着いた枝条を数本採取し、経済連、JAまたは地域振興局農政普及課などで幼虫のふ化状況を調べて適期防除をしましょう。

② 薬剤防除適期は幼虫ふ化最盛期から5日後までです。また、第3世代は幼虫ふ化時期の幅は広くなります。

③ 枝条に薬液が良くかかるよう十分な散布量(1000L/10a)を散布します。乗用型防除機を使用する場合、専用ノズルを用い、低速で1畦ごとに防除します。

☆ 防除方法

極めて早い地域・・・

志布志市早場 鹿屋市 枕崎市早場・・・9月1~2半旬

 

早い地域・・・

枕崎市 南九州市早場 志布志市早場 曽於市早場 錦江町早場・・・・・・9月2~3半旬

 

中間地域・・・

南九州市 南さつま市 日置市 霧島市 志布志市 曽於市 さつま町   錦江町・・・9月3~4半旬

 

遅い地域・・・

霧島市遅場 湧水町・・・9月4~5半旬

 

備 考

調査の結果、全般に発生は極めて少なく、防除の必要な茶園は少ないように思われます。また、発生園も外週部など局部的発生ですので、額縁防除法などで、防除コスト削減を図りましょう。

☆薬 剤 防 除 法☆

表1 クワシロカイガラムシ第3世代の薬剤防除法

表2 クワシロカイガラムシの産卵・ふ化状況からみた各産地の防除適期予測(早場産地)

表3 クワシロカイガラムシの産卵・ふ化状況からみた各産地の防除適期予測(中間産地)

表4 クワシロカイガラムシの産卵・ふ化状況からみた各産地の防除適期予測(遅場産地)

鹿児島県経済連・肥料農薬課

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