【第11号】

平成30年7月19日

大切な秋芽の充実を図る 秋芽生育期の病害虫防除対策

今年茶の生産も終盤になりました。梅雨末期豪雨後の猛暑続きの中茶の生産ご苦労様です。今回は例年より早くなりそうな秋芽生育期の病害虫防除対策についてお知らせします。秋芽生育期は主要な病害虫が多発生します。これらの病害虫は秋芽の生育充実を損ない、来年一番茶の収量・品質に大きく影響します。また、発生した病害虫は発生源となり、来年の発生量を左右します。この時期は労力には比較的にゆとりがあり、農薬の使用制約も少ないので入念な防除に努めましょう。今年も特に更新園が多いため秋芽の生育は様々ですので芽の生育状態に合わせた防除を心掛けます。

☆ 発生する病害虫・・・炭疽病 新梢枯死症 網もち病 チャノミドリヒメヨコバイ チャノキイロアザミウマ  チャノホソカ  ハマキムシ類 シャクトリムシ類

     チャノホコリダニ カンザワハダニ マダラカサハラハムシ チャトゲコナジラミなど

☆ 防除のすすめ方・・・秋芽生育期間中の被害を防ぐように1回目・萌芽~1葉期、2回目・3−4葉期に混用散布による

    体系防除と補完防除で、総合的に病害虫を防除します。

    品種、更新園などで芽の生育が異なるので生育に合わせた防除をします。

☆ 病害虫の発生と防除のポイント

炭疽病(並) 網もち病(並) 新梢枯死症(並)
降雨や多湿条件で生育中の秋芽の軟らかい新葉が感染しますので、秋芽生育期の天侯に気をつけ、予防防除に努めましょう。基本的には萌芽~1葉期に予防効果のある薬剤、3~4葉期に治療効果のあるEBI系薬剤を散布して防除します。網もち病の発病の恐れのある茶園は生育後半に銅水和剤などを追加散布します。新梢枯死症は輪斑病菌が1~3葉期頃、包葉などの脱落痕などから感染し発生しますので炭疽病と概ね同時防除できますが、より効果の高い薬剤を2葉期頃に補完散布すると的確に防除できます。
チャノミドリヒメヨコバイ(やや多) チャノキイロアザミウマ(並) マダラカサハラハム シ (注意) 今年の発生はこれまで降雨がやや少ない天候などの影響で三番茶期まではやや多~並発生に経過しました。一般に乾燥した晴天が続くと急激に増殖し、秋芽の萌芽・生育期は最も被害を受けます。特に萌芽・生育初期加害の被害が大きいため防除は遅れないようにします。増殖が速いため、残効性の長い薬剤で、2回程度の防除が必要です。一部地域で増加しているマダラカサハラハムシは萌芽・生育初期に同時防除します。
チャノホソガ(やや多 早い) チャノコカクモンハマキ(やや少 早い) チャハマキ(多 やや早い) ヨモギエダシャク チャノホソガは第4・5世代、ハマキムシ類は第3・4世代の発生で、多発することがあります。いずれも若齢幼虫期をねらい体系防除でも防除できますが、多い場合や発生時期が合わない場合には専用剤で補完防除します。ヨモギエダシャクは最近局部的に増加傾向です。発生がみられたら、若齢幼虫期に防除します。
カンザワハダニ チャトゲコナジラミ チャノホコリダニ 最近カンザワハダニは更新園などに一時的に多発生することがあります。また、チャトゲコナジラミ、チャノホコリダニも局地的に発生しています。体系防除で防除できる剤もありますが、多い場合は専用剤での防除が必要です。

☆ 防除対策 秋芽生育期の病害虫基幹防除体系

秋芽生育期体系防除の他、問題になる病害虫の補完防除法

鹿児島県経済連・肥料農薬課

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