【第10号】

平成29年7月

第2世代クワシロカイガラムシ防除対策

今年の梅雨は鹿児島も大雨がありましたが、7月に入り、梅雨前線もやや北上し、福岡、大分などでは記録的大雨被害となりました。しかし、梅雨明けも近いようなこの頃の天気ですね。三番茶の摘採も早場産地から始まってきましたが、蒸暑い気候の中ご苦労様です。

今回は第2世代クワシロカイガラムシの防除対策についてお知らせします。

☆発生概況・・・発生時期「やや遅い」 発生量「やや少」

今年第1世代虫の発生は発生圃場率25%(平年44%)で、平年よりやや低い状況でした。また、発生程度も各産地とも低く、被害茶園は殆どみられない状況でした。第2世代幼虫の発生は、県病害虫防除所の病害虫発生予察情報(7月)では発生時期が「やや遅い」、発生量は「やや少」の予報になっています。現在殆どの地域が産卵時期の状態で、早い地域ではふ化がみられます。これから梅雨が明け、降雨が少ないと定着が多くなり、発生は増加します。

 平均気温を利用した防除適期予測では第1世代ふ化最盛期から65−67日後頃が第2世代のふ化最盛期になり、農業開発総合センター茶業部では7月19日頃と予測しています。また、7月5日から本会で実施した主要産地の防除適期調査では発生が少なく、調査寄生枝の採集が困難で、調査が殆ど不可能でした。このため防除適期予測は茶業部を基準とし、これまでのデーターから予測しました。防除適期となるふ化最盛期は表2−4のとおりで、早場地域7月3~4半旬、中間地域7月4~5半旬、遅場地域7月5~6半旬と予想されます。

☆防除対策

防除適期は幼虫ふ化最盛期から約5日後頃迄です。これより早すぎて産卵の時期や、遅れて幼虫がロウ質の介殻で覆われるようになると効果はありません。防除の前に幼虫のふ化状況を調べ、防除適期を確認して防除します。防除時期が三番茶摘採期と重なり、防除が難しいと思われますが、この世代の発生は加害時期に晴天・乾燥が続くため、茶園は枯死や衰弱が激しくなるので、発生の多い園では摘採終了後速やかに防除を行なうか、スプラサイド乳剤による雄繭発生期(ふ化最盛日から18~24日後)防除を行ってください。また、今年も更新園が多いですが、更新園では防除効果が高いので、発生のみられる園は是非防除します。

☆クワシロカイガラムシの第2世代時期における薬剤防除法☆

☆クワシロカイガラムシ各産地の防除適期予測(早場産地)☆

☆クワシロカイガラムシ各産地の防除適期予測(中間産地)☆

☆クワシロカイガラムシ各産地の防除適期予測(遅場産地)☆

☆今回の調査では発生が少なく、調査用の寄生枝採取が出来ず、調査できない地点が多かった。このため有効積算温度、第1世代ふ化最盛期からの日数(第1世代の65−67日後)、前年との発生差(+7~9日)などこれまでのデーターから予測した。

鹿児島県経済連・肥料農薬課

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