【第1号】

平成30年1月16日

赤焼病の防除対策について

赤焼病発生状況と防除対策・・・初発生確認される

今年の赤焼病の初発生は昨年12月に県防除所の調査で、霧島市溝辺論地で確認されています。また、最近私の南薩地区などの調査で、農業開発総合センター茶業部の一部茶園でも確認しました。本病は最近数年少発生で経過しており、茶園内の病原細菌密度は低いと考えられます。しかし、今冬のこれまでの気温推移は低温傾向の気象となっており、先週は今年一番の寒波が襲来し、降雪や強い季節風もありました。このため今後発生が増加することも考えられます。

 

本病の最も発生しやすい時期は、春先2~3月頃で、急激に多発生することがあります。例年発生がみられる地域や茶園では茶園をよく見回り、初発状況を早期に確認し、発病がみられる場合は早急に防除に努めることが発生拡大と被害を防ぐポイントになります。

赤焼病の発生特徴

① 細菌病であるため発生は突発的で、初発生後の蔓延が激しい。

② 伝染は、主に冬から春先の強い季節風で起こり、傷口や気孔などから感染すると考えられる。整枝や管理作業な

  どでも伝染拡大する。

耐凍性が低い状態の茶樹が雪害、寒害、凍害、霜害などを受けると感染が助長され、発生が誘発される傾向がある。

④ 品種間の発生差があり、一般に「ゆたかみどり」「かなやみどり」「あさのか」「やぶ きた」「あさつゆ」など

  は弱い傾向にあるが、年によって品種の発生が変わる。

⑤ 園、栽培管理による発生差が大きく、肥培管理や茶樹の生理状態が発生に強く影響 するように思われる。

  隣接した園でも発生が大きく異なる。

⑥ 幼木園で発生しやすいが、最近では成木園での発生が多い。

秋冬期に、ハダニやチャトゲコナジラミ防除にマシン油剤を散布すると、散布時期によっては発生が助長されることがある。

⑧ 一番茶の摘採残葉では切口などに小病斑を生じ、二番茶以降の発生はみられない。

⑨ 感染のメカニズムや発生機構は不明な点が多く、発生予察が難しい。

⑩ 的確に防除効果を示す薬剤が少ない。

灰色かび病の発生状況と防除対策

現在茶園は開花期を迎えていますが、一部茶園で昨年夏期の高温・乾燥のため花・蕾が多い園がみられます。灰色かび病菌は主にこの開花した花弁に寄生して繁殖し、罹病した花から付近の成葉、茎、芽などに伝染して、枯らすことがあります。

15~20℃の比較的に低温で、多湿状態で発生しやすく、これから春先に発生が多くなります。花・蕾が多く、発生の恐れがある園は開花盛期~落弁期に薬剤防除します。

防除方法

(1)赤焼病

    これまで発生がみられた地域では茶園を定期的に観察し、スポット状の初発生を早期に確認し、初発生が認められ

    た茶園は早めの防除を行う。発生の激しい園では3月末頃まで数回の防除を行う。

   1)防除時期  1~3月  初発生確認後  強風雨直前・直後  春整枝直後など

   2)防除間隔・回数  20~30日間隔 2~3回

   3)防除薬剤・使用方法

鹿児島県経済連・肥料農薬課

       4) 防除上の注意

   ・チャトゲコナジラミ防除にマシン油剤を使用する場合はマシン油剤散布の数日前に銅水和剤を散布しておくことが望ましい。

   ・発生がみられない園の春整枝直後などの予防防除は銅水和剤を散布する。

   ・初発生がみられる園はカスミンボルドーを散布し、その後は銅水和剤を散布する。

   ・葉裏からの感染が多いので葉裏にも良くかかるように400L/10a程度散布する。

   ・カスミンボルドーに対しては展着剤ニーズを加用して散布すると効果が安定し、散布量も200~300L/10aに削

    減できる。

 

(2)灰色かび病

    1)薬剤防除法

 

 

 

 

 

    2)防除上の注意

     被害は比較的に軽いので花が多く、発生が非常に多い場合の他は特に防除の必要はない。

    ・赤焼病の発生の恐れがある園ではベフドー水和剤による同時防除が望ましい。

 

 ★ 赤焼病の発生を確認した場合は、農業開発総合センター茶業部、経済連、JAなどにご連絡下さい。

 

 

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